キャッシュレス決済とは、現金を使わずに支払いをすることです。
経済産業省が公表した2022年における決済比率のうちキャッシュレス決済は36.0%を占めており、毎年堅調に増加しています。
キャッシュレス決済にはクレジットカード決済や電子マネーなど多くの種類がありますが、スマホ決済は支払いをスマホだけで完了できて便利です。
今回の記事では利用可能な店舗が多く、スマホだけで決済できるキャッシュレス決済6選を解説します。
キャッシュレス決済を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
スマホでキャッシュレス決済をおこなうにはまずアプリをダウンロードし、会員登録や支払い方法を設定します。
アプリによってポイント還元率だけでなく貯まるポイントの種類も異なるため、普段集めているポイントがある人は考慮して選びましょう。
キャッシュレス決済アプリには、公共料金の請求書払いや送金機能などが付いている物もあります。
アプリによって対応している店舗や使える機能が違うため、上記のポイントを意識して選ぶと自分に合ったキャッシュレス決済が見つかります。
使える店舗が多いキャッシュレス決済はレジで支払いできる機会が増えるため、利便性が高くなります。
例えば、通勤や通学の途中で素早く買い物をしたい時にもキャッシュレス決済であれば短時間で支払いを済ませられます。
スマホだけで支払いが可能になると現金を持ち歩く必要がなくなるため、利用できる店舗が多いキャッシュレス決済を選びましょう。
以下は、キャッシュレス決済アプリを利用できる場所の数です。
キャッシュレス決済アプリ | 利用できる場所の数 |
---|---|
au PAY | 610万箇所 |
楽天ペイ | 500万箇所 |
d払い | 448万箇所 |
PayPay | 410万箇所 |
LINE Pay | 309万箇所 |
モバイルSuica | 160万箇所 |
参照元:au PAY、楽天ペイ、d払い、PayPay、LINE Pay、モバイルSuica
決済できる場所が最も多いau PAYは豊富な店舗から選べるため、自分のよく利用するお店で使える可能性も高くなります。
キャッシュレス決済を選ぶ際は、自分がよく利用するお店で使えるかどうかも大切です。
主要なコンビニやチェーン店などはキャッシュレス決済に対応している場合が多いですが、個人経営のお店などは対応していない場合があります。
対応しているキャッシュレス決済はレジまわりに提示されている他、お店の公式サイトなどに記載されています。
キャッシュレス決済は、一部の通販サイトでも利用が可能です。
店舗と通販サイトでキャッシュレス決済の頻度が増えると、貯まるポイントも増えます。
他にもポイントカード機能やクレジットカードとの紐づけにより還元率が上がるキャッシュレス決済は、効率的にポイントを貯められます。
キャッシュレス決済のポイント還元率は通常0.5%程度ですが、ポイントカード機能やクレジットカードと組み合わせることで還元率が上がる場合があります。
ポイントカード機能とは、決済による還元とは別にカードの提示だけでポイントが貯まる機能のことです。
以下のキャッシュレス決済は、ポイントカード機能を利用できます。
ポイントカードの提示と決済でポイントの二重取りができるため、実質のポイント還元率が通常よりも上がります。
関連会社が発行するクレジットカードでポイント還元率が上がる
キャッシュレス決済アプリは関連会社が発行しているクレジットカードと組み合わせて使うと、ポイント還元率が上がります。
以下は、ポイント還元率が上がるクレジットカードと条件についてまとめた表です。
キャッシュレス決済アプリ | クレジットカード | ポイント還元率が上がる条件 | ポイント還元率 |
---|---|---|---|
au PAY | au PAY カード | au回線契約者がau PAY カードに新規入会かつau PAY残高にチャージ | 5% |
楽天ペイ | 楽天カード | 楽天カードから楽天キャッシュにチャージかつ楽天ペイ決済 | 2.5% |
d払い | dカード | 支払い方法にdカードを設定し、ポイントカード提示とd払い | 2.0% |
PayPay | PayPayカード | PayPayまたはPayPayカードで200円以上で30回支払いかつ合計利用額10万円以上 | 1.0% |
LINE Pay | Visa LINE Payクレジットカード(P+) | チャージ&ペイ機能の利用 | 5% |
モバイルSuica | 「ビュー・スイカ」カード | ビューカード登録後のモバイルSuicaをJRE POINTに登録し、定期券やグリーン券などを購入 | 5% |
キャッシュレス決済をクレジットカードと紐づけして利用することでポイント還元率が上がり、効率的にポイントを貯められます。
キャッシュレス決済には会計時の支払い以外にも、以下のような便利な機能があります。
請求書払いは払込票に記載されているバーコードを読み取り、自宅で公共料金や税金の支払いができる機能です。
コンビニや銀行の窓口に行く手間が省けるため、忙しくて来店する時間がない人にも向いています。
以下のキャッシュレス決済は、請求書払いを利用できます。
送金機能はアプリの利用者同士でお金のやりとりができるため、割り勘や立て替えたお金を支払うのに便利です。
アプリで複数人から簡単にお金を集められ、小銭を準備する必要もありません。
今回紹介する中で以下のキャッシュレス決済は、送金機能を利用できます。
キャッシュレス決済のアプリからモバイルオーダーやデリバリーサービスを利用できる機能は、飲食店のアプリがなくても注文から支払いまでを完了できます。
d払いとPayPayは、アプリから飲食店のモバイルオーダーやモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
Suicaの機能を備えた以下のキャッシュレス決済は、スマホを定期券や乗車券として利用できます。
スマホだけで電車への乗車や買い物の決済が可能となるため、財布なしで出かけられます。
では、具体的なキャッシュレス決済の内容についてみていきます。
利用できる店舗が多く、利便性が高いおすすめのキャッシュレス決済アプリは以下6つです。
以下のアプリは、キャンペーンやクレジットカードとの紐付けでポイント還元率が上がります。
キャッシュレス決済 | au PAY | 楽天ペイ | d払い | PayPay | LINE Pay | モバイルSuica |
---|---|---|---|---|---|---|
登録箇所数 | 610万箇所 | 500万箇所 | 448万箇所 | 410万箇所 | 309万箇所 | 160万箇所 |
基本のポイント還元率 | 0.5% | 1.0% | 0.5% | 0.5% | 0%* | 0.5% |
貯まるポイント | Pontaポイント | 楽天ポイント | dポイント | PayPayポイント | LINEポイント | JREポイント |
相性の良いクレジットカード | au PAY カード | 楽天カード | dカード | PayPayカード | Visa LINE Payクレジットカード(P+) | 「ビュー・スイカ」カード |
請求書払い | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
送金機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
モバイルオーダー | × | × | ◯ | ◯ | × | × |
定期券や乗車券 | ◯ | ◯ | × | × | × | ◯ |
※ポイント還元なし
上記のアプリはコード決済または非接触IC決済が可能なため、スマホだけで支払いを完了できます。
コード決済とは、QRコードまたはバーコードを読み取って支払う方法のことです。
一方、非接触IC決済はアプリを起動せずにスマホの端末をかざすだけで支払いができます。
上記の中でモバイルSuicaのみ非接触IC決済、他はすべてコード決済となっています。
MMD研究所が2023年1月におこなった調査では、普段の支払い方法としてスマホ決済が49.8%を占めています。
スマホ決済はアプリをスマホにダウンロードするとスマホだけで決済が可能となり、現金を持ち歩く必要がないため便利です。
キャッシュレス決済で貯まったポイントはチャージや支払いに使えるため、家計の節約に効果的です。
例えば1ポイントを1円として500ポイント貯まった場合、500円分値引きできます。
現金にはポイント還元がないため、キャッシュレス決済の頻度が増えることでより多くのポイントを貯められます。
キャッシュレス決済で多くのポイントを貯めたい人は、使える場所の多いau PAYが最適です。
au PAYは使える店舗が多く、2019年6月から対象の楽天ペイ加盟店でも利用できるようになりました。
楽天ペイ加盟店のうちau PAYが使えるのは、指定ステッカーや共通QRコードが提示された店舗です。
店頭で共通QRコードを読み取ると、au PAYまたは楽天ペイのどちらでも利用できます。
以下は、au PAYを利用できる店舗の具体例をまとめた表です。
使えるお店の種類 | 具体例 |
---|---|
コンビニ | ローソンやセブンイレブン、ファミリーマート |
スーパー | イトーヨーカドー、阪急オアシス |
ドラッグストア | ダイコクドラッグ、マツモトキヨシ |
商業施設 | ららぽーとや三井アウトレットパーク、阪急三番街 |
家電量販店 | ビックカメラ、ケーズデンキ |
アパレル | ユニクロ、ジーユー |
ホテル | アパホテル、東横INN |
レジャー施設 | 八景島シーパラダイス、スパリゾートハワイアンズ |
通販サイト | ムビチケ、LOCONDOなど |
参照元:使えるお店 – au PAY
利用できる店舗は多岐に渡るため、日常生活からレジャーまでさまざまな場面でau PAYを使えます。
au PAYを利用するためにはアプリをダウンロードし、au IDの取得と利用開始登録が必要です。
au IDはKDDIが提供するサービスを利用する際の共通IDとなっており、auの回線契約がなくても無料で取得できます。
au PAYでポイントを貯めるためにはau IDの取得と利用開始登録が完了後、既に持っているPontaカードと連携またはデジタルPontaカードを新規で発行します。
auとPonta会員のIDを連携させることにより、au PAYアプリだけでポイントカードの提示と支払いが可能です。
au PAY残高に以下の方法でチャージすると、コード決済を利用できます。
auかんたん決済とは、チャージした金額を月々のスマホや携帯にかかる通信料とまとめて支払える方法のことです。
参照元:auかんたん決済
チャージにauかんたん決済を利用できるのはauまたはUQ mobile、povo1.0を利用している人に限られます。
au PAYで貯まるPontaポイントは1ポイント1円、auポイントは1.2ポイントを1円に交換して残高にチャージできます。
現金は、以下の4つで1日50万円までチャージが可能です。
ローソン銀行ATMとセブン銀行ATMは紙幣のみの取り扱いとなり、1,000円以上50万円以下のチャージができます。
Pontaポイントの有効期限は最後にポイントを加算または利用した日から1年間のため、定期的に利用すると実質期限なしで利用できます。
au PAYでの決済やPontaポイントを支払いに充当すると有効期限が延長されるため、期限切れでポイントが失効するのを防げます。
参照元:Pontaポイント – au
対象の店舗でPontaカードを提示してau PAYで支払うとポイントを二重取りできるため、ポイント還元率が最大で1.5%となります。
au PAYのポイント還元率は0.5%となっており、Pontaカードの提示で0.5%〜1.0%のポイントがもらえます。
ローソンでは、Pontaカードを提示しなくてもポイントの二重取りが可能です。
16時00分〜23時59分の時間帯にローソンでau PAYを使って決済した場合、1.5%のポイントが還元されます。
参照元:ローソン – au PAY
以下は、ポイントを二重取りできる加盟店の具体例です。
au PAYはアプリ内でモバイルSuicaの発行やチャージが可能なため、電車やバスなどを良く利用する人にも向いています。
au PAY残高からモバイルSuicaへのチャージに対して、0.5%分のPontaポイントが貯まります。
参照元:Suica – au PAY
au PAYは対象日時に200円以上決済するとポイントが当たるキャンペーンを開催しており、詳細は以下のとおりです。
キャンペーンの名称 | たぬきの抽選会 |
---|---|
対象日時 | 毎月5日、8日、15日、25日の0時〜23時59分 |
対象となる決済 | コード支払いまたは請求書支払い※ |
当たるポイント | 1等:3,000ポイント 2等:100ポイント 3等:20ポイント 4等:10ポイント 5等:1ポイント |
対象店舗 | au PAYのコード支払いまたは請求書支払いが使えるお店 |
ポイント加算のタイミング | 即時 |
参照元:たぬきの抽選会 – au
※ネット支払いは対象外
決済完了後は自動で抽選がおこなわれ、1等から5等までいずれかのポイントが必ず当たります。
auとUQ mobileの携帯利用者は対象日時にau PAYで決済するとポイントが還元される、たぬきの吉日という利用者特典を受けられます。
対象となる日時は毎月5日、8日、15日、25日の0時〜23時59分です。
毎月エントリーすることでauの携帯利用者は5%、UQ mobileの利用者は3%のポイントが還元されます。
利用している携帯がauまたはUQ mobileかによって還元されるポイントの上限などが異なり、詳細は以下のとおりです。
携帯会社 | au | UQ mobile |
---|---|---|
対象となるプラン | スマホ、携帯、タブレットのすべてのプラン | トクトクプラン コミコミプラン ミニミニプラン くりこしプラン+5G(S/M/L) |
ポイント還元率 | 5% | 3% |
還元されるポイントの上限 | 1回150ポイント、月に500ポイントまで | 1回150ポイント、月に300ポイントまで |
以下のような店舗で、au PAYのコード支払い税込200円ごとにポイント還元を受けられます。
参照元:たぬきの吉日 – au PAY
対象となる加盟店には、キャンペーンのポスターまたはステッカーが掲示されています。
au PAYはau回線利用者に利点が多く、au PAYカードへの新規入会と利用でポイントがもらえる特典もあります。
auとUQ mobile、povoの回線利用者はau PAY カードの新規入会特典で最大10,000ポイントがもらえます。
au PAY カードの入会と利用で受けられる特典の詳細は、以下の通りです。
適用条件 | ・キャンペーンメールの受信設定をしている ・利用代金を支払う口座の登録が完了している |
---|---|
特典1 入会月含む3ヶ月間 | ・au PAY カードからau PAY残高へのチャージで5%還元 ・au PAY カードのショッピング利用分が最大5%還元 |
特典2 入会月含む6ヶ月間 | au PAY カードから公共料金またはETCカードの新規発行と利用で最大2,000ポイントもらえる |
通常au PAY カードからau PAYにチャージした場合ポイントは付与されませんが、特典の期間中は4,000ポイントを上限に5%の還元を受けられます。
au PAY カードの基本情報は、以下のとおりです。
クレジットカード名称 | au PAY カード |
---|---|
年会費 | 条件付きで無料※ |
利用限度額 | 会員ページにて個別に確認 |
基本のポイント還元率 | 1.0% |
貯まるポイント | Pontaポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
海外旅行保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が利用付帯 |
※au PAY カードにご登録されているau IDに紐付くau携帯電話(スマホ・タブレット・ケータイ・Wi-Fiルーターなど)、auひかり、auひかり ちゅら、UQ mobile、povo1.0、povo2.0のご契約がない場合、かつ、1年間カード利用がない場合(*)、年会費1,375円(税込)がかかります。
引用元:au PAY カード
使える店舗数を重視する人やauやUQ mobileのスマホを使っている人は登録箇所が多く、au回線の契約者に利点が多いau PAYが最適です。
キャッシュレス決済はポイント還元率0.5%のアプリが多いですが、楽天ペイは1.0%の高還元です。
楽天ペイと楽天カードを組み合わせて使うとポイント還元率が上がり、最大2.5%となります。
例えばポイント還元率が2.5%で税込10,000円の買い物をした場合、250円分のポイントが貯まります。
ポイント還元率2.5%の内訳は、以下のとおりです。
参照元:楽天ポイント – 楽天ペイ
楽天キャッシュは、楽天市場など楽天のインターネットサービスと楽天ペイ加盟店で利用できる電子マネーです。
楽天ポイントカードの提示で貯まるポイントは店舗によって異なり、最大で1.0%となります。
以下のような楽天ポイントカード対象店舗ではポイントの二重取りが可能となり、効率的にポイントを貯められます。
楽天ポイントカードはアプリ内で表示できるため、提示から支払いまでを楽天ペイアプリだけでおこなえます。
楽天ペイを始めるにはアプリをダウンロードし、楽天の会員登録と電話番号認証をおこないます。
既に楽天会員の人はログインすると先に進めるため、必要事項の入力を省略できます。
ログイン後電話番号認証を完了させ、支払い元を設定すると楽天ペイの利用が可能です。
支払い元には、クレジットカードまたは楽天銀行口座の登録が必要となります。
楽天ペイの支払い元に登録できるのは、以下のクレジットカードです。
参照元:登録方法 – 楽天ペイ
楽天ペイにチャージする方法は、以下の6種類です。
参照元:チャージ方法 – 楽天ペイ
セブン銀行ATMは24時間いつでも手数料が無料で、現金を楽天キャッシュにチャージできます。
楽天ペイの決済に貯まった楽天ポイントを利用できるため、家計の節約が可能です。
楽天ポイントには、通常ポイントと有効期間が1ヶ月程度の期間限定ポイントがあります。
参照元:ポイントの有効期限 – 楽天市場
決済には通常ポイントだけでなく期間限定ポイントも利用できるため、ポイントを失効する前に使い切れます。
楽天ペイでモバイルSuicaを利用できるため、Suicaの加盟店でも楽天ペイを使った決済ができます。
なお「楽天ペイ」の利用可能箇所数は約500万箇所、交通系電子マネー利用可能店舗数は約108万店舗(注4)となりました。
(注4)2020年11月30日(月)時点。
引用元:楽天グループ株式会社
楽天ペイでモバイルSuicaを利用できるのは、FeliCa機能が搭載されたiPhoneまたはおサイフケータイ®機能が搭載されたAndroid™端末です。
参照元:iPhone対応 – 楽天ペイ、Suica – 楽天ペイ
FeliCa機能はソニーが開発した非接触ICカード技術で、iPhone 7 またはiPhone 7 Plus 以降の機種に搭載されています。
参照元:FeliCa採用 – 毎日新聞
楽天ペイはSuicaの新規発行やチャージが可能なため、通勤や通学でよく電車を利用する人にも向いています。
Suicaの利用方法は楽天ペイのアプリを起動する必要がなく、スマホの端末をかざすだけで改札を通れます。
楽天カードを使ってSuicaにチャージすると、0.5%のポイントが貯まります。
以下はSuicaへのチャージや楽天ペイとの組み合わせでポイントが貯まる、楽天カードの基本情報です。
クレジットカード名称 | 楽天カード |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
利用限度額 | 最高100万円 |
基本のポイント還元率 | 1.0% |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard®、JCB、American Express |
海外旅行保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が利用付帯 |
参照元:基本情報 – 楽天カード
普段からよく楽天のサービスを利用する人は楽天ペイと楽天カードの組み合わせでポイント還元率が上がり、効率良くポイントを貯められます。
d払いにもポイントカード機能があり、クレジットカードのdカードを利用している人はポイントの三重取りが可能です。
d払いは支払い方法にdカードを設定し、dポイントカードを提示して決済するとポイントの三重取りが可能となり、最大2.0%のポイント還元を受けられます。
ポイント還元率2.0%の内訳は、以下のとおりです。
ポイント付与の対象 | ポイント還元率 |
---|---|
支払い方法にdカードを設定 | 0.5% |
dポイントカードの提示 | 1.0% |
d払いでの支払い | 0.5% |
参照元:ポイントの三重取り – d払い
dポイントカードのポイント還元率は加盟店によって異なり、最大1.0%となります。
モバイルdポイントカードを利用するとアプリのバーコードでポイントが貯まり、スマホだけで決済まで完了できます。
参照元:モバイルdポイントカード
以下は、d払いで効率的にポイントが貯まる加盟店の具体例です。
使えるお店の種類 | 具体例 |
---|---|
ドラッグストア | ココカラファイン、サンドラッグ |
飲食店 | ビッグボーイ、はなまるうどん |
家電量販店 | エディオン、ビックカメラ |
商業施設 | 六本木ヒルズ、グランフロント大阪 |
通販サイト | ユニクロオンラインや無印良品ネットストアなど |
参照元:つかえるお店 – d払い
d払いの利用者には加盟店のクーポンが配信される場合があり、アプリ内で利用できる店舗を確認できます。
ドコモに回線契約がある人はアプリをダウンロードし、暗証番号を入力するとすぐにd払いを開始できます。
回線契約がない人も、dアカウントとメールで送られてくるセキュリティコードの入力で設定が完了します。
dアカウントは、ドコモが提供するサービスやdポイントを使用する際に必要な共通IDです。
d払いの利用にはdアカウントが必要となりますが、ドコモの回線契約がない人も無料で作成できます。
参照元:はじめてガイド – d払い
d払いの支払い方法は、以下の3種類です。
電話料金合算払いはd払いの利用額を月々の携帯電話料金と合わせて支払う方法となっており、ドコモに回線契約がある人のみ利用できます。
d払い残高は、登録した銀行口座またはセブン銀行ATMからチャージが可能です。
参照元:チャージ – d払い
クレジットカードは、以下の国際ブランドであれば登録できます。
d払いのアプリからモバイルオーダーが可能となっており、加盟店であればお店のアプリがなくてもスマホから注文や決済ができます。
通常モバイルオーダーはお店ごとにアプリが必要となりますが、d払いは新たなアプリを入れる必要がありません。
以下は、モバイルオーダーに対応している加盟店の具体例です。
参照元:モバイルオーダー – d払い
d払いのモバイルオーダーを利用すると、飲食店で持ち帰りする際の予約注文やタクシーの配車がアプリだけで完了できます。
上記の加盟店ではキャンペーンを開催しており、通常よりも1%多くポイントが貯まります。
参照元:キャンペーン – d払い
キャンペーンの対象となるのは、dポイントクラブの会員でd払いモバイルオーダーを利用した人です。
dポイントクラブは会員登録が無料のポイントプログラムで、dアカウントを持っている個人であれば入会できます。
参照元:dポイントクラブ
d払いは、以下のようなさまざまな方法で送金できます。
参照元:送金方法 – d払い
送金する際に相手へ表示される名前やアイコンの画像は、自由に設定できます。
d払いのアプリを持っている利用者同士であれば、送金や受け取りが可能です。
以下はd払いの支払方法に設定するとポイント還元率が上がる、dカードの基本情報です。
クレジットカード名称 | dカード |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
基本のポイント還元率 | 1.0% |
貯まるポイント | dポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
海外旅行保険 | 29歳以下に限り最高2,000万円の海外旅行傷害保険が利用付帯 |
参照元:基本情報 – dカード
ドコモの回線契約がある人は、d払いでモバイルオーダーなどの便利な機能を利用できます。
キャッシュレス決済選びに迷う場合は、国内のQRコード決済で最も人気があるPayPayを利用するのも1つの案です。
PayPayはQRコード決済の中で最も国内占有率が高く、日本の人口のうち約2.5人に1人が利用しています。
PayPayの強みである「プロダクト」「営業」「マーケティング」が生み出した成果として、国内QRコード決済における「PayPay」のシェアは決済取扱高、決済回数ともに約3分の2を占め、国内No.1(※4)となっています。
※4 一般社団法人キャッシュレス推進協議会の開示資料(2021年度の国内QRコード決済利用動向調査結果)から「PayPay」の比率を集計、PayPay調べ
PayPayはアプリをダウンロードし、電話番号とパスワードを入力するだけで登録できます。
SMSで送信された認証コードをアプリに入力すると、アカウント登録が完了します。
PayPayの支払い方法は、以下の3つです。
クレジットカードは2025年1月以降、PayPayカードまたはPayPayカード ゴールドしか使用できなくなります。
PayPayは実店舗だけでなくネットサービスの加盟店も多いため、幅広く利用できます。
以下は、PayPayが使える加盟店の具体例です。
使えるお店の種類 | 具体例 |
---|---|
コンビニ | ローソン、ファミリーマート |
ドラッグストア | コクミンドラッグ、マツモトキヨシ |
飲食店 | くら寿司、ドトールコーヒー |
家電量販店 | エディオン、Joshin |
アパレル | ユニクロ、ジーユー |
通販サイト | Yahoo!ショッピング、amazon |
デリバリーサービス | すき家やマクドナルドのモバイルオーダー |
Appleのサービス | App StoreやApple Musicなど |
参照元:使えるお店 – PayPay
特にYahoo!ショッピングでの決済は還元率が高く、効率的にポイントが貯まります。
Yahoo!ショッピングでPayPayを使って決済すると、毎月5,000円相当のポイントを上限として最大5%還元されます。
ポイント還元率5%の内訳は、以下のとおりです。
ポイント付与の対象 | ポイント還元率 |
---|---|
Yahoo!ショッピングのストアポイント | 1.0% |
PayPay残高払いの決済特典 | 0.5% |
Yahoo!ショッピングの「毎日もらえる」 | 3.5% |
参照元:PayPayで毎日5%貯まる – Yahoo!ショッピング
「毎日もらえる」はYahoo!ショッピングにログイン後、以下の方法で決済した場合に5,000円相当を上限としてポイントが貯まるサービスです。
さらに以下のいずれかに該当する人はポイント還元率が2%上がり、最大7%のポイントが貯まります。
参照元:Yahoo!プレミアム
PayPayはヤフー株式会社とソフトバンクが共同で設立した会社のため、Yahoo!グループやソフトバンクの利用者に利点があるサービスを提供しています。
PayPayのポイントプログラムであるPayPayステップで以下の条件を満たすと、1.0%のポイントが還元されます。
PayPayカードでの支払いは、クレジット払い(旧あと払い)に設定済みの場合のみ対象となります。
PayPayのアプリからUber Eatsの注文が可能となっており、複数人での注文や届ける日時の指定ができます。
Uber Eatsは料理や食品、日用品など幅広い商品を注文できるデリバリーサービスです。
PayPayのアプリだけで注文から決済までが完了するため、利用したい時にすぐ注文できます。
他にもPayPayのアプリでは、以下のようなサービスを利用できます。
参照元:便利なサービス – PayPay
PayPayは送金機能を使ったグループ支払いを利用すると、複数人で割り勘できます。
グループ内で人によって支払う金額を変更できるようになっており、幹事の人は全員の支払い状況を確認できます。
お金の受け渡しができるのは利用者同士となっており、PayPayはアプリをダウンロードしている人も多いため多人数の割り勘に便利です。
参照元:PayPay
PayPayの送金機能は定期的に送る設定も可能となっており、渡し忘れを防げます。
離れた相手にも送金できるため、下宿している子供への仕送りや孫へのお小遣いを渡す時に便利です。
定期的に送金する場合は、指定した日の朝8時に送金されます。
参照元:残高を送る – PayPay
残高のチャージに利用できるのはPayPayカードのみのため、PayPayをよく利用する人はカードの発行を検討しましょう。
現在PayPayカードでは新規で入会し、申請月を含む2ヶ月目の末日までに3回利用すると5,000円相当のPayPayポイントがもらえるキャンペーンを開催しています。
クレジットカード名称 | PayPayカード |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
基本のポイント還元率 | 1.0% |
貯まるポイント | PayPayポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard®、JCB |
海外旅行保険 | 付帯なし |
PayPayはキャッシュレス決済だけでなくUber Eatsの注文やふるさと納税、映画のチケット購入などさまざまなサービスを1つのアプリで利用できます。
普段からトークアプリのLINEを使用している人は、LINE Payですぐにキャッシュレス決済が可能です。
トークアプリのLINEを使用している場合は新たなアプリをダウンロードする必要がなく、すぐにLINE Payを使い始められます。
LINE Payを利用する手順は、LINEのページ下部にあるウォレットから「今すぐLINE Payをはじめる」ボタンを押下します。
利用規約に同意し、新規登録が完了するとLINE Payの利用が可能です。
参照元:登録手順 – LINE Pay
LINE Payにチャージする方法は、以下の5種類です。
セブン銀行ATMは、スマホまたはLINE Payカードを使ってチャージできます。
ローソン店頭レジでチャージする際に使用できるのは、LINE Payカードのみです。
ファミリーマートでチャージする際はマルチコピー機で操作した後、レジで現金を支払います。
オートチャージは設定した金額を下回ると、登録した口座から自動で入金されます。
LINE Payは、利用者がQRコードを読み取る方式のPayPay加盟店でも利用できます。
2022年7月からQRコードがPayPayに統一されましたが、LINE Payのアプリで支払いできます。
QRコードの連携によりLINE Payを利用できる店舗が増え、利便性が向上しました。
参照元:PayPay加盟店でLINE Payが使える – LINE Pay
LINE Payの本人確認をおこなうと送金機能を利用できるようになり、LINEのトーク上でお金のやりとりが可能です。
送金機能は相手の口座番号や電話番号を知らなくても利用が可能で、LINE Payの利用者同士であれば送金後すぐに相手の残高にチャージされます。
送金機能は、LINE Payのメニューから送金したい相手を指名して送る方法もあります。
参照元:送金方法 – LINE Pay
LINE Payは、自分がLINEに友だち登録している相手に送金依頼も可能です。
送金を依頼する手順はLINE Payの送金メニューから相手を選択し、希望する金額を入力します。
送金依頼をおこなうとLINEでメッセージが送られ、受け取った相手は簡単な操作で送金できます。
参照元:送金依頼 – LINE Pay
送金機能には銀行振込サービスがあり、個人や法人の銀行口座に振込が可能です。
LINE Payの割り勘機能は利用者同士で送金や集金ができるため、1人ずつお金を集める手間が省けます。
割り勘機能での送金は、現金またはLINE Pay残高の使用が可能です。
LINE Pay残高を使って送金できるのは、アカウントがLINE Moneyの人のみとなっています。
LINE PayのアカウントはLINE CashとLINE Moneyの2種類があり、本人確認することで変更が可能です。
幹事の手順は割り勘する人を選択してグループを作成し、全員の参加を確認したら支払いを済ませて参加者にリクエストを送ります。
参加者は幹事の作成したQRコードを各自で読み取ってグループに参加し、割り勘のリクエストが来たらLINE Payで支払います。
参照元:割り勘機能 – LINE Pay
東京ガスの利用料金はオンライン請求書払いが可能となっており、バーコードの読み取りや金額入力が不要で支払えます。
オンライン請求書払いは支払い期限が近付くとLINEのメッセージに通知が届くため、払い忘れを防げます。
参照元:請求書払い – LINE Pay
他社と同様に、紙の請求書に記載されたバーコードを読み取る請求書払いも利用が可能です。
LINE Payのチャージ&ペイ機能を利用すると利用額がクレジットカードから引き落とされるため、事前のチャージが不要で支払いができます。
チャージ&ペイ機能を利用する手順はLINE Payのアカウントにクレジットカードを登録し、支払い画面でカードを選択します。
LINE Payの中でチャージ&ペイ機能を使用できる支払いは、以下の3つです。
利用した金額は後日まとめてクレジットカード会社から請求されるため、レジで残高が不足して支払えない心配がありません。
LINE Payのアカウントに登録できるカードは、以下の3種類があります。
上記のうちVisa LINE Payクレジットカード(P+)または三井住友カードが発行するVisaブランドのクレジットカードは、チャージ&ペイ機能の利用でポイントが還元されます。
Visa LINE Payクレジットカード(P+)でチャージ&ペイ機能を利用すると、5%のポイントが還元されます。
対象となるのはLINE Payのコード決済で、オンライン支払いと請求書払いは対象外です。
毎月の上限が500ポイントまでとなっているため、月額10,000円まで5%の還元を受けられます。
Visa LINE Pay(P+)クレジットカードの基本情報は、以下のとおりです。
クレジットカード名称 | Visa LINE Payクレジットカード(P+) |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
利用限度額 | 最高80万円 |
基本のポイント還元率 | 0.5% |
貯まるポイント | LINEポイント |
国際ブランド | Visa |
海外旅行保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が利用付帯 |
普段からLINEを利用している人は、すぐに利用を開始できるLINE Payで割り勘やチャージ&ペイなど便利な機能を利用できます。
電車やバスなどをよく利用する人は、JR東日本が提供する電子マネーのモバイルSuicaで効率的にポイントを貯められます。
モバイルSuicaはJR東日本グループが発行しているビューカードと組み合わせて使うと、ポイント還元率が上がります。
ポイントの二重取りが可能となり、定期券やグリーン券を購入する場合は5%のポイントが貯まります。
ポイントを二重取りするためにはモバイルSuicaにビューカードを登録した後、JRE POINTのWEBサイトにモバイルSuicaの登録が必要です。
JRE POINTはJR東日本の共通ポイントサービスであり、登録すると鉄道やSuicaの利用でポイントの還元を受けられます。
ビューカードからモバイルSuicaへのチャージは、1.5%のポイントが貯まります。
参照元:VIEWプラス – ビューカード
モバイルSuicaをJRE POINT WEBサイトに登録してJR東日本の鉄道を利用すると、以下のようにポイントが貯まります。
モバイルSuicaは普段の通勤や電車の利用で効率良くポイントが貯まるため、よく電車を利用する人に最適です。
利用開始の手順はアプリをダウンロードし、モバイルSuicaとビューカード会員専用のインターネットサービスであるVIEW’s NETの会員登録をおこないます。
モバイルSuicaのチャージ方法は以下の5つがありますが、アプリから残高にチャージするためにはクレジットカードが必要です。
オートチャージ機能を利用できるのはビューカードのみとなっており、自動改札の入出場時に残高が設定金額以下になるとあらかじめ設定した金額が自動で入金されます。
現金でのチャージは、店舗のレジやセブン銀行ATMを利用できます。
以下は、モバイルSuicaに現金をチャージできる店舗の具体例です。
モバイルSuicaの利用で貯まるJRE POINTを使ったチャージも可能となっており、1ポイント1円として使用できます。
モバイルSuicaから定期券や1日乗り放題切符を購入できるため、窓口や券売機に並ぶ必要がありません。
中学生から大学生までの通学定期券も購入可能となっており、支払いは保護者のクレジットカードで代理決済が可能です。
定期券の購入には通学証明書などの必要書類とクレジットカードが必要となりますが、書類はアプリでアップロードして提出できます。
モバイルSuica会員が新幹線のエクスプレス予約サービスに入会するとスマホだけで新幹線に乗車できるため、発券する手間が省けて便利です。
モバイルSuicaは鉄道の乗車料金だけでなく、コンビニや駅ビルなど以下のようなJRE POINT加盟店で利用できます。
使えるお店の種類 | 具体例 |
---|---|
コンビニ | ローソン、セブンイレブン |
スーパー | イオン、イトーヨーカドー |
飲食店 | スターバックスコーヒー、マクドナルド |
駅ビル | アトレ、ルミネ |
ドラッグストア | スギ薬局、ツルハドラッグなど |
利用可能な店舗は160万箇所と他のキャッシュレス決済より少ないですが、コンビニやスーパー、ドラッグストアなど日常の買い物でよく利用する店舗で支払いができます。
通勤または通学の帰りにSuicaの加盟店で買い物や飲食する場合は、財布を出さずにスマホだけで支払いを完了できます。
以下のようなJRE POINT加盟店でビューカードを提示すると、税抜100円ごとに1ポイントが貯まります。
ビューカードの提示とモバイルSuicaの決済でポイントの二重取りが可能となり、効率的にJRE POINTを貯められます。
以下の「ビュー・スイカ」カードは年間35,000円以上モバイルSuicaにチャージした場合、年会費よりも還元されるポイントの方が多くなります。
クレジットカード名称 | 「ビュー・スイカ」カード |
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年会費 | 税込524円 |
利用限度額 | 最高100万円 |
基本のポイント還元率 | 0.5% |
貯まるポイント | JREポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard®、JCB |
海外旅行保険 | 最高500万円の海外旅行傷害保険が利用付帯 |
普段からJR東日本を利用する人はモバイルSuicaで鉄道を利用する際の利便性が向上し、「ビュー・スイカ」カードとの紐付けで効率的にポイントを貯められます。
キャッシュレス決済は使える店舗が多いアプリを選ぶことで使用頻度が増え、利便性が高まります。
特にau PAYと楽天ペイは対応している店舗が多く、モバイルSuicaとしても利用できるため日常の支払いをキャッシュレス決済でおこないたい人に最適です。
キャッシュレス決済はキャンペーンやポイントカード機能、クレジットカードとの紐づけでポイント還元率が上がる場合があります。
効率良くポイントを貯めたい人は、キャッシュレス決済と相性の良いクレジットカードを組み合わせて使いましょう。
例えば楽天ペイは基本の還元率が1.0%と高く、楽天カードとの組み合わせや楽天キャッシュへのチャージで最大2.5%のポイントが貯まります。
キャッシュレス決済には請求書払いや送金機能など便利な機能が備わっているため、支払い以外でも活用できます。
記事を参考に自分に合ったキャッシュレス決済を取り入れ、支払いの利便性を向上しましょう。